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部屋に荷物を置いた陽向もやってきて、裕太郎とタッグを組む。
俺は二人に任せ、夕飯の準備を再開した。
「だ~か~らぁ…俺は相手が男だったとしても反対じゃないって」
「なら、連れて帰るまで待ってろよ」
「いきなり男が来たら、みんながビックリするだろ?心づもりをだな」
「どっちが来たって、裕次郎兄貴が選んだ相手なんだから、気にする必要ねえじゃねえか」
裕典はガードの固い二人に睨まれ、いつもの調子が出ないようだ。
「兄貴はどう思ってるから知らないけど、じいちゃんとばあちゃんなら反対しない筈だよ。特にばあちゃんならね」
裕典ん家のばあちゃんは、町内腕相撲大会連覇記録を現在も更新中の、性格もパワフルなばあちゃんだ。
じいちゃんは『裕次郎兄貴が性格も見た目も性格も一番似ている』と裕典が昔言っていた。
「ばあちゃんならドンと構えて、『あの裕次郎が選んだ相手なら、間違いないよ』って認めてくれるよ」
「そう思うなら、ばあちゃんを先に味方につけておけよ。ばあちゃんを味方につけりゃ、ばあちゃんLOVEのじいちゃんもついてくる。味方は多い方がいいだろ!」
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