○今日からエロース?②○

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「姉ちゃんも義兄さんも…親として陽向を溺愛してたからな。許してくれる。『もう可愛くってたまんねえ~』って目がすでに語ってたからな」 「親の贔屓目で“可愛い”レベルじゃなく、マジで可愛かったからな。“エンジェル”クラスだぞ」 陽向は嬉々としながら得意そうに話す。 「二人には“溺愛”してもらったよ。短い間だったけど、母さんにだって実の母親だって女より、いっぱい愛してもらった」 そして色々思い出したのか、うっすら目を潤ませた。 「早く行って二人に言ってこいよ。義兄さんはメソメソしてっかもしんねえけど、姉ちゃんだったら『いいのいいの』って笑い飛ばしてくれるだろ」 「母さんなら言ってくれそう」 陽向は安心したように立ち上がる。 「…………絶対、覗くなよ」 「いつからおまえは昔話の鶴になったんだ?」 「ハルに見られたくねえんだよ。察して空気読んで欲しいわ」 「はいはい。見ない見ない」 陽向は何度か『覗くな』と釘を刺し、熱いお茶を三人分用意すると、お盆にのせてやっと行った。 今さら覗く覗かないもないと思うんだが… プライドが意地でも高いからな。
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