○今日からエロース?②○

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「じいちゃんは『好き同士なのに、そんなことになったら悲しいよ。ダメだよね』…って、ばあちゃんの手を握って泣きそうになってた」 「あぁ…なってそう。兄貴もじいさんになったら、ああなるだろうな」 年を取っても、じいちゃんはいつまでも可愛いのな。 裕次郎兄貴も可愛いおじいさんになりそうだよ。 「ばあちゃんは『“あの”裕次郎が惚れた相手か…見てまともな相手だとわかったら、私らは反対しないさ』ってね。『任せときな』って言ってくれた」 「ってことは、裕太郎の方が地道に固めていってたってことか。行き当たりばったりの裕典と違い、計画的に動いてるよな」 「そりゃあそうだよ。あんなに口だけ適当兄貴と手を組むんだから…ある意味バクチもいいとこ。俺が動かなきゃ『なるようになるだろ』って意味不明な自信だけで行動するんだぞ」 『かえってどれだけ危険か…』と裕太郎は懲り懲りな顔をする。 陽向も『わかるわ~』と、同情するかのように呆れ顔で裕典を見る。 裕典、諦めろ。 もうこの二人には勝てねえわ。
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