○今日からエロース?②○

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「裕次郎兄貴のことって…」 反対だと釘を刺す他に何を? 「あの日から連日…俺の実家に通いつめているそうなんだ」 「れ…連日?」 驚く俺達に『そうらしい…』と頷く。 「うちは構わないから、気にしなくていいのに…」 「裕次郎兄貴の性格からいくと…その融通がきかないんッスよ。器用そうな顔なのに、すんげえ不器用で真面目なんス」 「確かにな。顔はあんなに………ゴホンッ」 寺河さんは何を考えてか、少し頬を赤らめ咳払いした。 「エロいこと想像したんじゃねえの?」 「してない。おまえと一緒にするな」 そんな寺河さんを目ざとく太中先輩が冷やかす。 「俺の問題より自分はどうなんだ?相手は裕太郎くんなんだろ?」 「えっ…」 「まさか高校生が相手なんて…まだ17歳だろ?」 今度は太中先輩の顔色が悪い。 「俺、何も言ってねえだろ?」 「あれで“気づかない”と思える根拠が知りたい」 否定したいができず、太中先輩は困った顔で寺河さんを見る。
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