○今日からエロース?②○

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「それで裕次郎兄貴は昨夜は行かなかったンすか?」 「ああ。また休みに行くつもりをしているようだが…もう俺は寺河と切れようと思っている。裕次郎くんは嫌がるだろうがな」 『自分のせいだ』と自分を責めて責めて苦しむ姿が目に浮かぶだけに、俺も素直になんとも言えない。 それは寺河さん自身もわかっているだろうから。 「片付けが済んだら、直ぐにでも引っ越してきてもらおうと思っている。だから昨夜も思っていたより遅くまで…」 「それで寝不足に…」 頷く俺に、 「か…勘繰るなよ。昨夜は何もしてないからな」 寺河さんが焦ったような声を出した。 「いや、べつに俺は…片付け大変だったんだなあってだけで…」 「すまない。どうも天道といるのに、太中の影がちらついて…俺の顔を見るたびやたらと冷やかすものだから」 太中先輩、寺河さんにどんだけしつこくやってるんッスか… 「また手伝えることがあれば、いつでも言って欲しいッス。人手が必要なときは、ぜひ♪」 「それをお願いしたいと思っていた。裕次郎くんは業者に依頼するのを嫌がるんだ。だからよろしく頼む」 「了解ッス」
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