○今日からエロース?③○

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トラックが発車してすぐ――― 「ハル…あのさ」 裕典が口を開いた。 「あ?なんだよ?」 「兄貴…やっぱ義兄さん家に反対されたままで、許してもらえてないのか?男同士だから…」 ぽつぽつと小さな声で言葉を紡いでいく。 「…………嘘ついても仕方ねえか。ああ、そうだよ」 「あの義兄さんが、段階踏まずにこんな急に同棲っておかしいと思ったんだ。あっちの家からも二人の関係に了承済みって聞かねえうちからさ」 「頑張ってるみたいなんだけどな。裕次郎兄貴も連日通ってたんだけど、逆に迷惑がられて…行かせない手段でもあるんだわ」 「そっか…サンキュ、正直に教えてくれて」 裕典はたまたまあった公園の駐車場に入り停車すると、深く深呼吸した。 「なんでさ…同性だとダメなんだろうな。男同士の何がいけないんだろ?」 「さあな…俺にも何でかまでわかんねえわ」 「自分の兄貴だけどさ、頭だってすげえいいし、顔だってその辺の女に負けねえくらい超美人で可愛いし、性格だって悪くはないだろ?」 「そうだな」
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