○今日からエロース?③○

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「まあ今頃は一緒に住めるって燃え上がっちまって、二人でヤルことヤってるハズだわ。俺達が頭悩ませても…ははは」 「おまえ、実の兄貴を今晩のオカズにするなよ…」 「するか!いくら俺でもそんな危険な趣味はねえよ!ハルこそ一緒に住んでんだから陽向とラブハプニングないわけ?どうなのどうなの?」 「は?なんで俺ぇ?」 焦って声が裏返っている俺を猿のように『キャッキャッ』と囃し立てやがる。 「そうだなぁ…毎朝濃厚なキスしてる」 「ひ…陽向っ」 『フンッ』と鼻から一息吐き、陽向はふんぞり返る。 「ひゅーひゅー、おほほほ…お熱いねぇ」 「でもたいして裕典が期待するような進展はナシ。俺はずーっと我慢してる」 陽向のセリフ『あらら~』と同情的な声を出す。 「陽向はまだ童貞くんかあ」 「あのな、俺はモテるから、その気になったらいつだって捨てられるの。俺はハルにとってあるの」 暗い車内に、こちらを向いた陽向の目がギラリと光る。
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