○今日からエロース?③○

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家に入ると――― 同時に陽向が俺に抱きついてきた。 「ちょ…お…重い…」 「う~ん…やっぱりハルじゃないとダメ。裕典じゃ反応する気がしない」 「あのなあ…なんだよそれ?」 「ハル以外は無理ってこと。冗談でも誰かハル以外となんて言うなよ…冗談でもちょっと傷付くんだからな」 真っ暗な玄関に拗ねた声が消えていく。 「はいはい、悪かった悪かった」 「全然悪いなんて思ってねえだろ?デリケートなハートを持つガラスの十代だぞ。これがきっかけでグレちまうかもしれないってのに」 「強化防弾ガラスだろ?ダイヤモンドでもない限り、傷ひとつつかねえだろ?」 『ひでえ!』とさらに体重を掛けてくるから靴も脱げねえ。 「本当に…本当にハルが好きなんだからな…ずっと何年も…他の誰にも、ハルの代わりになんてなれないん。ハルしかいない」 切ない声で耳元で言うから、息が耳をくすぐる。 「俺にとっても、好きだなんだは別にして…陽向の代わりなんていない。これは本当だ」
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