○今日からエロース?③○

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「でも…ハルの俺に対する気持ちと、俺のハルが好きな気持ちは違う…」 「うっ…それは…」 なにかが飛び出しそうになり飲み込む。 黙ったまま言葉が詰まっている俺に、陽向は乗っかかっていた体を起こす。 「なんだよ?ったく…ちょっと俺を好きになれよな」 「多少は…前よりはなってるかな?」 「は?胡椒?最後の方が聞こえねえ」 「ああ…いいの、いいの。さあて、洗濯洗濯」 はぐらかし靴を脱いで入っていく俺の後ろから『胡椒がなんなんだ?』とブツクサ言いながらついてくる。 いや、もういいんだけどね… そのあとは、裕次郎兄貴のことに話をシフトチェンジすると、裕次郎兄貴が大好きな陽向はそっちに夢中になっていた。 とりあえずは一緒に暮らし始めたけど、寺河家に認めてもらえるのは限りなく難しそうだ。 だけど、あの裕次郎兄貴の性格からいくと… 真っ直ぐ過ぎるからなあ。 絶対、このままじゃいないだろうし、寺河さんの知らないうちに実家にお願いに行ってそうだよ。 応援してるけど、具体的にどうってできないことではあるから、俺だって歯痒いんだ。
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