○今日からエロース?③○

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「陽向さ、どこで勉強してくるワケ?キスやセリフまわし」 「いっ…いいだろ…べつに…」 「誰かを練習台にとかしてねえだろうな?その気にさせといてポイッなんて、あんまり感心できねえからな」 俺の言葉に、『んなワケねえだろ!』と陽向は完全否定。 「俺は…誰かとそんなことしてない」 「そお~かぁ?手慣れてきてるぞ」 「してないっ!誰とするんだよ…ハル以外にするなら萎える…やる気なんて出ねえよ」 俺の頬に手をやり、指の背で撫でる。 「イメージトレーニングや知識に関しては、着実に強化されていってる。今の世の中、どこからでも仕入れることはできるんだから」 「ふ~ん…喜んで名乗りをあげる女子がいそうだけどなあ」 「それくらい山のようにいるけど、俺には必要ねえからな」 おモテになるから… 女子がほっとかないんだろうな。 裕太郎と並んでるとこなんて、『目の保養』『絵になる!』なんて隠し撮りされてるだろうな。 「俺に足りないのは、あとは実戦だけ。わかってる?“実戦だけ”なんだからな!」
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