○今日からエロース?③○

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「暇だし遊びに行く予定が、トイレットペーパー買ってこいって。仕方ねえし出たついでに遊びに来た」   「へ…へえ…」 「裕典が車なら楽だし乗せて行ってくれよ。ゆっくり昔話が聞きたいし♪」 ご機嫌な笑顔で俺を押し、玄関の鍵を閉める。 「あ?いいけど?ハルってばやけに顔色悪いな…陽向は黒い笑顔だけど…」 「誰のせいだよ…朝から損ねた機嫌がなおってたのに…」 陽向から背中に痛いパンチを食らい、俺はヨロヨロと歩き出す。 「わおっ!朝から何をしたんだよ?ぐふふふ…いかがわしい行為に及んだか?陽向の未洗濯パンツを隠し持っていたとか…」 「今はパンツの話しはするな!」 「まさか…ビンゴ?」 「もうしばらく喋るなよ…ちょっと黙ってろ…」 案の定、陽向はちゃっかり助手席に乗り込み、まだ知らなかった(敢えて語らずにいた)俺の黒歴史とも言うべきネタを裕典より聞き出した。 「そんな趣味があったのか…ふ~ん」 振り返り、耳を塞ぐ俺へと鋭い視線をぶちかます。 「性癖ではないと思うんだけど、当時は若かったから…」 「だから裕典…もう黙ってて…」 血が一気に冷えた気がしたよ。
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