○今日からエロース?③○

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「実際のとこさ…マジでハルと陽向には感謝してる」 裕典が店に着きトイレットペーパーを吟味しながら呟いた。 「あ?シングルとダブルに三枚重ねの違いがわからなかったからか?」 陽向はその直前まで裕典と繰り広げていたトイレットペーパーについてのトークに、すっかり辟易しているようだ。 「マザーがきちんと言わねえからだな」 「自分家で使ってるのぐらい見ておけよな」 「俺っちはイケメンだから“大”なんてプレイでもしねえんだよ。あんさん、凡人レベルで言わんといておくれやす」 カチンと来たようで陽向は『なら、裕典だけ籌木(ちゅうぎ)にしろ』とプイッと横を向いた。 「“ちゅうぎ”って何?」 「昔に使われていたんだ。裕典にはぴったりだと思う」 「おいおい。ど…どんなプレイだよ♪想像したら興奮する」 一人ニマニマと何を想像しているのかニヤケている裕典の横で、陽向は『裕太郎に聞けよ♪』ってまた黒い笑顔だ。 絶対…あの笑顔は想像とは違うと思う。
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