○今日からエロース?③○

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「それを言われると…俺っちも辛いなあ」 「俺も辛いの!!」 そんな二人に、俺は迂闊に余計なことをも言えねえから黙って俯いていた 「あら、ハルちゃん。今日はひなちゃんとお買い物?」 そんな時に限って、近所のお喋りなおばさん連中に出会う。 「トイレットペーパーなら、あっちで特売になってたわよ」 カートを見ておばさん達は俺達とは逆の方向を指さす。 「本当に?ならそっちのを買おうっと。持つべきものは、優しく美しいご近所マダムだな、ハル」 現金な裕典はさっそくカートの中のを下ろす。 「あら、あなた確かハルちゃんのお友達の…久しぶりに見かけたら、すっかり立派になってぇ…」 「ありがとうございまっす!少しは大人になりましたから♪」 陽向の顔が『ど・こ・がだよ?』と語っている。 「それにしても…変な芸能人よりすごいイケメン揃いね」 「本当ね~。おばさん達ドキドキして若返りそうだわ」 「またまたぁ、十分若いっしょ?肌のハリもいいし、ツヤツヤだよ~」 「あら…まあ…うふふふ♪お上手ね」 いつの間にか、裕典はにこやかなおばさん連中の輪に入って囲まれている。 「やっぱあれって、特技だよな」 これにはさすがの陽向でも負けるってな。
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