○今日からエロース?③○

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衣更えの頃を過ぎ、裕太郎から陽向の試合の日を教えてもらった。 『いいところまで残ってるんだけど、負けたら陽向達は引退で終わりなんだ』 全然言わねえから知らなかった。 『ハルちゃん…次で最後かもしれない…お願い、行ってあげてよ』 ずっと朝早くから夜まで頑張ってきたんだもんな。 「うん、そうする。ありがとう」 とは言ったものの… 「陽向が何も言わねえのに、行ってもいいのかな…」 ちょっと気になりながらも、俺はこっそり義兄さんと姉ちゃんの写真と一緒に、陽向の試合を観に行った。 陽向達の学校は、前に人気があるって聞いたけど… 確かにファンらしい熱心な女子がたくさんいた。 そして、陽向の人気のすごいの… (本当に、あんなに人気があったんだ…) 家で見せる姿とはまた違い、飛び抜けて眩しくて輝いて見えた。 試合には負けちゃったけど、俺には誇らしくて誇らしくて… 拍手をしながら、膝の上に置いた義兄さんと姉ちゃんの写真に言った。 「しっかり見てやってくれた?陽向すごかったな。やっぱり二人の自慢の息子で天道家の男だよな」
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