○今日からエロース?③○

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“♪~♪~” 『はっ、はい!もしもし!』 「裕典?早っ…もう起きて…」 『あ~…朝の散歩なう』 「さ…散歩?裕典がこんな時間に?」 驚いている俺に『そうそう』といやに陽気だ。 清々しい朝の空気を体に入れて散歩するとか、“あの”裕典からは想像できない。 犬でもまた飼い始めたのかな? 『そんで~…ハルこそ、こんな朝早くからどったの?』 「えっ…ああ、いやさ…たいした話じゃないんだけどな。陽向がさ…気味が悪いんだわ」 俺はさっきのことをかいつまんで話した。 キスの話は当然言ってない! 『ぐっふふふ…陽向、可愛いのな』 「は?何が?」 『朝練がなくなって落ち着かないんだろ?家にじゃなく自分が何をしていいかわかんねえし。ハルにばっか家事させて何もしてないってなるとお客様みたいで他人臭いんじゃね?』 「そう言うもんなのか?今さらだろ?何年一緒に暮らしてんだよ」 『チッチッチ』と裕典はあたかも物知り博士のような口ぶりだ。
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