○今日からエロース?③○

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『家のことはハルと支えあってやっていきたいんだろ?単なる兄弟みたいな頼った関係から一歩先行くさ。部活に向けてた情熱を今度はさらにハル一本に向けてんだよ』 「わかるような…わかんねえような。だって、それとこれとは別物だろ?」 『わかんねえならいいって。ま、家事をしたいならさせてやりゃあいいだろ?』 簡単に言うけど、俺には陽向に家で負担かけたくねえんだけどなあ。 なるべく今は、学業優先ってやつでいって欲しいんだよ。 だって、部活を引退したなら、後は進路だろ? 俺は陽向の望んでいるこの先のことも、何一つまだわからないんだから。 『ったく、ハルのことだから、どうせ変なとこでくそ真面目になってるんだろ?』 「俺はなにもくそ真面目とかじゃなく、今は学業優先で…万が一支障が出たら」 『その時はその時だろ?あの陽向が不器用になるくらい背伸びをしてるんだよ。今は合わせてやれよ。俺っちからすれば超可愛いわ』 裕典の『超可愛い』がさっぱりわからないまま、俺は陽向が『できた~』と呼ぶのでそのまま電話を切った。
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