○今日からエロース?③○

51/97
前へ
/1932ページ
次へ
少し困った顔に愛おしさが混ざった表情をするから、俺は吹き出し笑ってしまった。 「完璧に尻に敷かれてるッスね」 「知らないのか?尻に敷かれている方が円滑に運ぶし、下から支えてやれるんだ。俺はそれでいい」 「下から支えるとか…尻がどうとか…朝から誤解を招くような会話をデカイ声でするな」 いきなり太中先輩が背後から俺の頭にチョップした。 「痛っ…おはようございますっ。もう、寺河さんのノロケを聞いてただけッスよ」 「へぇ~えぇ~♪なかなかお盛んでハードな毎日なようで…くくくく…」 「イラつかせる笑い方をするな」 不機嫌な顔で睨む寺河さんに動じることなく、太中先輩はのほほんとしている。 なんだかんだでこの二人、いいコンビだったりするんだよなあ。 「だが天道、俺と太中を見て『いいコンビだよなあ』なんておめでたい考えを巡らせたりするな」 「寺河さん…心が読めるんスか?」 「そんなわけないだろう。だが、コイツとは間違ってもないからな!」 『そこまで否定しなくても…』と太中先輩は残念そうだけど、そうやって言える関係だから、やっぱり気が合ってるんじゃないのか?
/1932ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6582人が本棚に入れています
本棚に追加