○今日からエロース?③○

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「そうしたらある女子が、結婚したお姉さんが利用してる料理の携帯サイトを教えてくれた。これで俺の要件は一件落着だよな?普通はそうだろ?」 「う…ん」 何が納得いかないのか、ムキになって強い力で俺の両肩を掴む。 「なのに、『陽向くん家に行きたい』って、何が楽しいのか女子が何人も騒いで、グイグイ俺に詰め寄ってきたんだぞ!」 「はい?うちに?はあぁぁ?」 「だろ?『なんで?』ってなるだろ?それなのに、違うクラスの女子までどこから嗅ぎ付けたのか混ざって増えてるし…」 ガックリと頭を落とし、その瞬間に今日あった陽向にとって恐ろしい体験を思い出したのか、頭を上げ真面目な顔で俺を見る。 「俺は教卓の側から後ろのロッカーまで追い詰められたんだからなっ!何人もの女子にっ!男は笑って助けてくれねえんだぞ!」 「ぶははは…マジかよ?」 「もう授業が終わったら、誰よりも早く大急ぎで教室から出て、脱兎のごとく逃げて帰ってきたんだからな。なんで俺があんな目に…」
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