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「そうかな？」
「６０越えたら年齢差も気にならないだろうけど、今は十代と三十代だから広く思うだけだ」
「そう言われると、広くねえか？」
俺と陽向達の年齢差だって７歳あるんだぞ。
十代と三十代なら、世代からすでに違って聞こえるような…
「あのなあ…俺達はあと二年で二十歳なの。ないない…九十代のご婦人と三十代の男性とのカップルだっているんだから。微々たるもんだよ」
「そ…れは…年齢差があるな…確かに…」
「だろ？たかだか十数年くらいの差なんて、こんなもんだろ？」
親指と人差し指で１０ｃｍくらいの長さを表す。
「微々たるもんだ」
「ぶっ…陽向はうまいな、俺の求めてる答えに引っ張るの」
裕太郎はふわりと力が抜けた表情を見せた。
「Thank You♪俺は裕太郎限定。他のやつらまで考えるの無理。勝手に悩ませておく」
「裕太郎以外には厳しいのな」
「俺は他人の悩みに付き合えるほど、できた人間でもないし、そう言う気持ちの余裕が持てないタイプなの」
そして相変わらず陽向はクールと言うか、マイペースと言うか…
陽向らしいわ。
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