○今日からエロース?③○

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「違っ…」 「それでも…ハルを好きなことを俺はやめられない…」 首もとに顔を埋める。 「陽向が『勝手に好きになった』のかもしんねえけど、俺だって『迷惑してる』なんて風に思ったことはない」 「………嘘ばっかり…」 どこか拗ねているのか、後ろ向きになっていると言うか…らしくないイジケっぷりだ。 裕太郎へのポジティブアドバイスはどうしたよ? 「“ない”ったらねえの!」 俺は洗っていた皿を置き、陽向の顔側へ振り返り、唇に触れた。 「く~れぇ~なあ~…陰気モードの陽向こそウザい!」 「ウザい…って」 「いつもの調子の方が陽向らしい。陽向らしい陽向の方が、俺はいいんだ」 泡だらけの手を陽向の頭へ回し、引き寄せる。 毎朝、陽向がどれくらいのを俺にしていらっしゃるのか、寝ていてわかんねえけど、濃厚なキスをぶちかましてやった。 唇を離すと、目を潤ませ、とんでもなく純情そうな表情で真っ赤になっている。 不意討ちキスが相も変わらず苦手なようだ。
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