○今日からエロース?③○

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「ったく、陰気になってる暇があったら、さっさと風呂にでも入って、今のキスをネタにマスかいて寝ろ!バ~カ」 「なっ…」 一瞬怯んだものの、突っかかるかのように身を乗り出そうとする。 「それからさ………頭に泡つけて何言ってもギャグにしか見えねえから。さっさと風呂に行って洗い流せよ」 「頭に泡…って……ぐわっ、なにつけてるんだよ!」 髪を触り泡の感触に驚き、悲鳴に似た声を出す。 「床に落とすんじゃねえぞ」 「髪がバシバシになりそうだ…なんなんだよ、もう!」 ブツブツ言いながら俺から離れ歩いていく。 「ハル」 戸口で振り返り、不機嫌な顔で俺を呼ぶ。 「なんだよ?」 「やっぱり、ハルが好きだ♪」 ニカッと笑うと鼻唄まじりで出ていった。 「俺だって女の子以外にこう言うキャラ作るの苦手だっつうの…」 再び中断した洗い物を再開する。 チクショ~… 顔があちぃな。 今は陽向に見せらんねえよ。
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