○今日からエロース?③○

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朝――― 「ん…んん……んはっ…」 今朝もたっぷりねちっこいキスをされてたもよう。 口がダックダクなんですけど… 「おはよう、ハル」 「おはよう…あのさ、ここまでキスしていただくのもだな…」 「したいからしてる」 『それが何?』ってキョトンとした顔で俺を見下ろす。 俺としてはもうちょっと遠慮してさ… 言っても無駄なのはわかってるんだけどね。 「ハル…今晩、何食べたい?」 俺の胸に顔をくっつけ、甘えたような声で聞く。 「え?あー……じゃあ、魚」 「うん、わかった♪」 仕事をもらって喜ぶ子どものように弾んだ声を出している。 俺としては夕食を作ってもらえるのはすごく助かるんだけど、それに時間割いてて大丈夫なのか? もうすぐ進路の話を学校で先生を交えてする時期だし、試験だってあるだろ? いいのかなあ… 「なあ、試験だってそろそろじゃねえのか?家事を手伝ってもらえるのは嬉しいけど…大丈夫なのか?」 「ああ。それはそれでリフレッシュになるから」 肝心なことがわからないから、俺は俺で不安が拭えない。
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