○今日からエロース?③○

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「裕典、いったい何をしたんだ?」 裕典と裕太郎が到着してすぐ、俺は座敷へと裕典を連れ込んで問い詰めた。 「いきなり何?」 「裕典が絡んでるとしか思えねえんだよ」 まだ何のことかわからないのか、裕典の表情からは“ハテナマーク”しか感じられない。 「ハルちゃん、どうしたの?兄貴がまた何かやらかした?」 「ちょっと待て!俺は何もしてねえって……ってか、何のことかもわかんねえよ」 座敷を覗き込んだ裕太郎は、裕典の言葉にも疑いの目を向けたまま『自覚ないだけだろ?』と呆れ顔だ。 「あのさ、取込み中悪いけど、先に夕飯食べろよ」 「食べたいけどハルがトチ狂ってっから…」 「あ゛?誰がトチ狂ってるって?」 呼びに来た陽向に、裕典が思わず口走った一言が気に入らなかったようで… 陽向さん、ヤンキー顔になってらっしゃる。 超恐いって… 「ほら、二人とも!せっかく陽向が作ってくれたのに冷めちゃうだろ!陽向、準備することない?手伝うよ」 “さすがの裕太郎”の機転でなんとか事なきを得たんだが。 しかし、あの武内さんの様子からは裕典絡みとしか思えない。
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