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会社近くの駅の改札を抜けると、武内さんが待っていた。
「おはよう！天道くんっ」
「お…おはよう」
今日の武内さん、気合いと鼻息が違う。
「ねえ…私、変じゃない？」
「は？」
（性格のことかな？）
「髪も服も今日はなんだかイマイチうまくいかないの…」
「いや…そんなことは…ないかと」
上から下まで見てみたけど、バッチリじゃね？
歩き始めた武内さんは、どことなくホッとした表情をした。
まあ強いて言うなら…
「メイクがいつもより気合い入ってるような…」
「はっ！アイツに『ブスになったな』なんて蔑んだ目で見られるかと思ったら腹が立って腹が立って気合い入りまくりよ。想像しただけでリンゴを握り潰せそうになったわ」
笑ってるけど、目が据わっててこえ～。
「でもさ、裕典の彼女って今まで派手メイクの娘とか多かったから、逆に抑えた方が新鮮かも。武内さん肌が綺麗だし」
◇◇◇
イメイラいただきました。
表紙にリンクがありますが、1,079ｐ扉絵に貼ってます。
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