○今日から善戦○

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“♪~♪~” 「も……もし…も…」 『ハルぅ~、暇だよな?』 「いや、今はちょっと……たて込んでてかなりヤバイんだけど…」 裕典が会社に来た次の日、陽向からモーニングチュウを賜っている真っ最中、いきなり裕典からの電話。 陽向さんの目が……恐い。 『なんだなんだ?朝からイチャついてるのかよ?』 「イチャついてなんか…」 「イチャついてるの!LOVE LOVEな甘い時間を邪魔するな、バカ裕典!」 陽向がムッとした声で携帯に顔を寄せて言った。 『おいおい、朝からお盛んですなあ~…ぐふふふ。風邪引くなよ』 「風邪が引くようなことはさせてもらってねえよ…」 苦虫を潰したような顔で陽向は俺を見下ろす。 「裕典!てめぇ、朝っぱらから用もねえのに電話なんかしてくるな」 『いやさあ、ほら…ユッコちゃんとのことでは色々世話になったし~』 「う…うまくいったのか?」 『ちょっとだけ。前より連絡してもいいって』 それは…… 裕典にとっては喜ばしいことだな。 『ってことで明日は休みだし、今晩焼き肉な』 「はい?」 『肉持ってく~♪じゃな』
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