○今日から善戦○

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一方的に掛けてきて、一方的に切られた。 「えっと…肉だってさ」 「聞こえた」 ムッとした顔のまま携帯を睨んでいる。 「邪魔された」 「いや…邪魔かどうかは…たまたまで…」 「邪魔されたっ!」 ムッとした顔の陽向は、俺のすぐ鼻先まで顔を寄せる。 「仕切り直すっ!」 「は?また?」 うんざり声を上げた俺を睨みつける。 「俺は今日一日、気持ちよく過ごせるはずだったんだ!裕典にケチをつけられたおかげで、俺は最低な一日を過ごさなきゃならないんだぞ」 「そ…そんなオーバーなっ…んっ…」 呆れそうになった俺に、陽向は容赦なく唇を重ねる。 「んはっ…ちょ…待てって…」 なんとか押し返したものの、陽向はやっぱり不機嫌そうに下唇を噛んでいる。 「無理矢理はやめろって!なんか襲われてるみたいで嫌なの!!」 「じゃあ、どんなのがお好みなんだよ?」 「お好みって……普通にだよ……おら、カモン」 クイクイと指で招くと、陽向は吹き出し手で口を押さえると、俺の顔を両手で包み込むと、さっきのような荒いものではなく、優しく唇を重ねた。 ◇◇◇ いつもありがとうございます。 1279㌻にイメイラいただいたんで扉絵にさしてもろてます。 リンクは表紙にあります。 ちょいと覗いてちょ
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