○今日から善戦○

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「いちぃー!!いってえー!何すんだ!」 「ハルが知らない変なやつに襲われるかもしれないだろ」 「んな相手、返り討ちにすりゃいいだろ、なあハル?」 裕典は無責任で楽観的な返しをして俺に同意を求める。 「そう言う他人の名前を使って悪いことをする人間は、警察に捕まるんだからな!」 「俺は何も悪いことしてねえもん。捕まるわけねえだろ、バーカ」 舌を出して大人気ない裕典に、陽向は顔を赤くして怒っている。 「もし俺が警察官になったら、最初に逮捕するのは裕典兄ちゃんかも…」 「裕太郎っ!家族を売る気か!?」 裕典は何を焦っているのか、裕太郎の肩を激しく揺する。 「ハルだってわかんないよ。普段の行いがいいとは言えないから。逮捕されるのだって時間の問題だよ」 「おまえの中の俺のイメージ悪過ぎじゃねえか?」 「ふんっ!父さんや母さんを泣かせたら俺が許さないからな!」 「俺がそんなことするかよ…」 俺がそう言ったって、『どうだか…』と信用しない。 「じゃあ、陽向が大人になってもしっかり見張ってやれよ」 裕典がまた余計なことを言った。
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