○今日から善戦○

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「陽向がえら~い人になって…あ、弁護士とかいいんでない?やることなすこと一つずつ、それは逮捕される・されないって」 「弁護士?あの裁判なんかで犯人についてる?」 「俺は捕まるような真似はしないって!まったく、子ども相手に何を言ってんだよ…」 呆れている俺に『いいじゃん、いいじゃん♪』と裕典は軽い。 「でも陽向は頭がいいからなれるかもな。弁護士でも検事でも、裁判官でも。司法試験だっけ?スゲー難しい試験だって聞くけど、陽向なら受かるかもよ」 「俺が?」 「ああ。義兄さんや姉ちゃんも喜ぶだろうな。俺だって自慢できる!『スッゲーだろ?』って鼻が高い」 腰に手をあて反り返ってそう言うと、陽向は少し顔を赤らめ『そ…かな…』と照れている。 「天道家始まって以来の頭の良さだろうから、夢はでっかくだ!」 「考えとく…」 モジモジしている陽向が可愛かったせいか、裕典がまた『じゃあ、俺が捕まっても安心だ』と余計なことを言う。 「その時は、俺が逮捕して、家から一番遠い刑務所にたっぷり入れてもらっとく。陽向に面倒かけられない」 裕典が大袈裟にショックを受けてるから、陽向が吹き出して大笑いした―――
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