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次の日―――
今朝も朝から恒例の、陽向特製熱烈モーニングチュウでパッチリ目覚めさせてもらった。
「おはよ、ハル」
「おはよう……唇がダックダク……どんだけしてた?」
「3分以上かな?」
ベッドの脇で陽向は時計を見てから答える。
「それより、大丈夫か?」
視線は“名誉の負傷”を遂げた股間へ……。
「大丈夫、大丈夫。痛みも引いたし」
「だけど、あんまり変だったら病院で診てもらえよ」
少し安心した表情を見せながらも、また心配そうに視線を送る。
「何が“変”かわかんねえけど、思ったほど腫れなかったし」
「まあ、使い物にならなくても心配しねえけど」
「ちょっとは心配しろ!」
そんなことを言いながらも、今日は腹の上に乗ってねえのは、負担掛けたり痛みがあったらと気遣ったのかな?
「俺の伝家の宝刀は健在よっ!」
「それはそれで……余計な気を使わなきゃならないってのに…」
小声でつまらなそうに呟く。
陽向が気にすることないほど、使うところがねえ現状なんだけどなあ。
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