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「え~!もったいねえの。んなの、ちょっとバッとまとめて付き合って、舐めたり触って味見して、良い子を選っちゃえばいいんだよ」
陽都くんは目を見開き、顔を真っ赤にする。
「裕典やハルのレベルで話をするな!」
「えぇっ!?俺?」
突然、俺まで出され狼狽えたら、陽向にキッと睨まれた。
とばっちりだよ……
「兄貴やハルちゃんの中学生性活と一般的健全な少年と一緒にするなよ~。陽都くん、アレは悪い見本!なっちゃいけない見本っ!」
淡々と話をしながら、裕太郎は冷たく裕典のデコを突き刺す勢いで指をさす。
「だけどね……」
クスリと笑顔を見せ
「あんなだけど、ハルちゃんと同じくらい……優しいとこもあるから。しっかり甘えて、甘い蜜を吸いなよ」
ペロリと舌を出した。
陽向の弟ってのも確かにある。
だけど、こんなに男ばっかの中だけど、大切に思い、何より愛されている。
愛されるべき人間でもある。
陽都くんは大丈夫だ。
俺と陽向だけじゃなく、こっちでだって支えてくれる人がいる。
俺はなんて言うか……
改めてやっていけそうな気が増してきた。
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