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「陽都くんなら大丈夫だろ?年齢よりうんとしっかりしてる。考え方もな。あの子が受験になったら、しっかり教えてやれよ。なんなら、夏休みなんかはうちで合宿しろ」
「うん……わかってる。ぶふふふ……うちで合宿かあ~。いいなあ、それ。裕太郎も先生になってくれるかな?」
嬉しそうに頬を俺の頬に擦り寄せ、それからまた、濃厚にキスを交わした……
なんだかんだ言っても、慣れってすげえよ。
去年の今頃なんて、陽向に恋愛感情を抱かれてるなんて、夢にも思っていなかった。
ましてや、毎朝モーニンク・チュウでお目覚めな関係になるなんて、かれこれ半年以上続くなんて……
そんなこと、去年の今頃は爪の先程も考えたことなかった。
人生って、不思議だよな。
そんなこんなで、今年の陽向達の濃厚な夏休みはあっと言う間に過ぎていった。
相変わらず毎日裕太郎が来てやってくれてたから、陽向も陽都くんが帰ってからの寂しさも紛れたようだ。
「今はとにかく、大学に合格しねえと、どうにもこうにもならないからな」
さらにやる気スイッチがオンになったようだ。
応援しかできねえけど……
頑張れよ、陽向。
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