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「チュースッ!どんも、初めまして。弟の陽輝です。………違うな。これじゃ軽いしお笑いみたいでダメだ。ゴホン……
初めまして…姉がお世話になっています。僕は弟の陽輝です。………のあぁぁぁ~無理がある!キャラじゃねえ」
放課後、待ち合わせの店に少し早く着いちまって、俺はガラスに自分を映してコッソリ練習していた。
「ぐわぁぁぁ…あれは誰だ?今のは…自分で気持ち悪くなっちまった…ゾワゾワするぅぅ~」
頭を抱えている俺の制服を、誰かがツンツンと引っ張る。
「すみません。このお店ってここで合ってるよね?」
「あん?」
振り向くと、どこかの私立の小学生だろうか?
見慣れない制服を着て、お高そうなカッチリしたカバンを背負ったちっこいガキ立っていた。
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