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朝―――
「朝だぞ…起きろよ…」
「ん…んん……ん?………んはっ…」
いつもより長い…
「熱烈に起こしてやったけど…どう?」
「だから普通に起こせって!口がグッダグダじゃねえかよ」
グシグシと口を拭い枕元の時計を見た。
「どあっ!?30分遅れてる!ヤバイッ…陽向も朝練遅刻じゃねえか」
俺は髪を掻きむしるように頭を押さえた。
「慌てんなって。俺ら冬休みだから」
「へっ…?そういやそうだよな…」
やれやれと手を下ろし『ほうっ』と一息吐いた。
「朝食作ったから食えよ。部活あるけど時間あるから掃除もしておく。たまにはゆっくり仕事行けよ」
「悪いな…んじゃそうさせてもらおっかな」
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