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充電器の携帯がチカチカと光っているのが視界に入り、おそるおそる見てみた。
「うわっ…たまってるよ」
寝る前からすでに20件…
それは全て武内さんのからのメールだ。
「裕典、しっかりしろよ…まだまだ愛が足りないんじゃねえか?」
ざっと流し読みした限り、連日と変わらない内容っぽい。
「ハル?早くしろよ。遅れるぞ」
しびれを切らしたのか、陽向がまた戻ってきた。
「ま~た…毎度のメールかよ…」
目を細め煩わしい感いっぱいの顔をしてくれる。
「だいたいな、ハルがシャキッとしねえからだろうが!はっきりバシッと断りゃいいだろ?あとはあのバカ人間モドキに人間の言葉を覚えさせてどうにかさせろよ」
「そう言うなって…裕典も頑張ってはいるんだから」
陽向は『あっそ』と目を横に動かし
「求愛行動が根本的に間違ってんじゃねえの?種族が違うからな」
と肩をすくめる。
裕典、相変わらず人間扱いすらされてねえ…
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