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「クリスマスだって、私は『アナタなんかより天道くんとなら過ごしたい』って言ってるのに、『どこ行きたい?』なんて返すんだから…まったく噛み合ってないでしよ?」
裕典…もう諦めろよ…ってか諦めて…
「ねえ、天道くん。だから…クリスマス…」
「わかった!俺が裕典を誘って引き留めておくよ」
「え?違っ…私…」
「よし、そうと決まったら裕典に連絡しておくから…じゃあ俺、先に行くね」
俺は武内さんの言葉を遮り、逃げるように会社へと走っていった。
あのままじゃ…俺が誘われてしまう。
そしたら絶対断れない雰囲気になるんだ。
そんなことになったら…
嫉妬にトチ狂った裕典のへっぽこ攻撃ならかわせるが、あの陽向がどう出るか…
怒りに沸点越えならまだマシだ。
逆パターンで液体窒素レベルまで下がってみろ。
考えただけでも恐ろしい…
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