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「なあ~んか…何年ぶりかで今の陽向が帰ってきたーっ!て感じ。くあぁぁ~!おかえりーぃぃぃ!!」
ギューッと抱き締め、肩に顔をグリグリと擦り付けると『ちょーっ!!痛いって』と笑う。
「もう!そう言うことする?摩擦で火傷しそう」
「嬉しいから…」
「裕太郎がいてくれた…だから…」
「だな!あんな友達いねえぞ。大事にしろよ」
『わかってるよ!』と言ってから『いいかげん…苦しい…』と逃げようとする。
「ぐふふふふ…逃げられると思うか?俺のアームは、クワガタ並だぞ。おりゃっ」
足を腰に巻き付け、さらに強く締め上げていく。
「ちょ…マジ…大人げねえぞ…」
「ちちち…こんな時にガキも大人も関係ねえ」
苦しくなったのか、陽向はガバリと起き上がる。
「おほっ…すげえ」
俺は間抜けなコアラの如く、しがみついたままだ。
「んにゃろ…現役高校生の知力と若さを結集した…」
陽向は俺のボディをくすぐり始めた。
「しま…た。にょはっ…手が…フリー…ちょ…にゃはは…現役高校生関係ねえ…なははは…」
あえなく落ちた俺を『どうだっ!』とばかりに見下ろす。
やっぱ、俺の負けなワケ?
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