6526人が本棚に入れています
本棚に追加
/1932ページ
朝――――
「ふ~ん……………………………ぶあはっ……はあはあ…ぜぇ…ぜぇ…」
「はあ…やっと起きた。おはよう、ハル」
今朝はすでに、唇がズックズクなんですけど、それ以上になんだかものすごく『寝ました!』って感じがして、頭がなかなか冴えずボーッとしてる。
寝オチして爆睡してたんだろうなあ。
「いつもよりよく寝てたぞ。かなり疲れてた?」
「ホントに?よく寝た~」
「全然起きなかったぞ。爆睡もいいとこ。ハル、大丈夫か?疲れが溜まってるんじゃねえの?」
心配そうに俺の額の生え際を撫で、そっと梳くように、指を髪に通す。
「精神的ダメージがでかかったんだ。寺河さんと太中先輩。それに裕太郎も気になる」
「裕太郎の方は解決した。昨夜裕太郎から電話が来た」
「マジか!」
「鈍ってるからしばらく鍛えるんだと。おばさんが『ついでに毎朝裕典も起こして相手させて』って言うから、相手させてるって。気晴らしになるからだって」
何がどう解決したのか教えてくれないが、解決してるならいいわ。
最初のコメントを投稿しよう!