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朝―――
「ん…んん…う…」
「おはよう…ハル…」
今日も俺の上で陽向が唇を重ねている。
「ばっ…だから、普通に起こせよ…ったく」
「やだね!これすると俺の頭も冴えるんだよ」
陽向はそう言って笑うと、腹の上から下りた。
「で……毎度のことながら、何度か携帯がバイブってたぞ」
「あ…そうか」
俺の愛想のない返事に肩をすくめ首を振ってから、陽向は思い出したようにポンッと手を叩く。
「そうだ!昨夜、裕太郎からメール来てさ。アノ万年ブラブラ男の裕典が、ついに就職したらしいぞ」
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