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元旦――――
「ハル…ハル…」
「ん…んん~…んふっ…ん?」
「おはよ♪ハル…明けましておめでと」
新年早々、一発目から陽向のキスでお目覚めって…
そのあと『今年もよろしく』って“チュッ”とかなんかされちゃってるって…
いいかげん、俺は眠り姫や白雪姫じゃねえんだから普通に起こせよな!
おかげで朝っぱらから生理現象なんだと意地でも認めたい顕著な反応が…
「まだまだ若いね…ハル。俺、どんどん腕上げてるだろ?」
自信満々の顔で、自分の下の俺の反応を楽しむかのように腰を僅かに動かす。
「うるせえ!成人男子のただの生理現象だ!だいいち、陽向もいちいち布団に入ってんじゃねえ」
落とそうとする俺の腕も何もかもいっしょくたに腕の中に包み込み締め付ける。
「やだよ…布団の外は極寒なんだ。ハルと違って俺は一瞬で風邪をひいちまう。優しく暖めてくれてもいいだろ…もう」
「なんで俺と違って?」
「なんとかは風邪引かない」
「てめ~!」
自由の効く手首を回し、陽向の腹をくすぐってやる。
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