○今日から見守れる?○

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会社に着き、寺河さんのデスクの前に直進。 「お…おは…よ…ございます」 意気込みは良かったが、ここってツメが弱い俺は、少ぉ~し緊張気味… 「おはよう。なんだ?」 「仕事外の話です…」 「30分前か…」 腕時計で時間を確認し立ち上がる。 「ついてこい…」 寺河さんは鍵を管理している棚から一つ鍵を外し俺の前を歩く。 「おっと…おはよ…えっ」 入り口で太中先輩に出会った。 「て…ど…ちょ…」 「少し話を…すぐ戻ります」 俺達の顔を見て心配そうな太中先輩に頭を下げ、寺河さんの後を追う。 「いいのか?」 前の寺河さんが口を開いた。 「あ…はいっ」 「あの男は、天道が俺にとって食われるとでも思っているのか?すごい形相でこちらを見ている。あの顔なら沖縄のシーサーも負ける」 すぐ脇のミーティングルームの鍵を開けながら、寺河さんは呆れたように顎で指す。 「ホント…ですね。みんな入るの恐がってる」 「魔除けに屋上で座らせておくか?」 「ぶっ…ぶふふふふ…いいかもしれませんね」 「ふっ…なかなかひどい後輩だ…おまえも。だが、太中との人間関係は羨ましいほど良好のようだな」
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