○今日から迷い?○

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「太中さん、お腹すいたなぁ~」 「ひ…陽向…おまえ、今ここで食っただろうが」 「せっっっかく、旨いと評判の新作を二人で頼んだのに、何食ったかわかんねえくらい…キィキィ油が切れて軋んだような声で、けたたましく無呼吸で喋るんだぞ」 「ぶっ…無呼吸って…たとえがわからなくもないけど」 吹き出す太中先輩に『いや、もうマジでさ…』とダルそうに陽向は前髪をかきあげる。 「耳がキンキンしてウザかったのなんのって…なぁ、裕太郎」 「だからって…おまえなあ…」 奢ってもらったんだろうが! 「ご…ご飯、食べに行くか?」 太中先輩は、おずおずと裕太郎に視線を注ぎながら俺に聞いた。 「行く!なっ、裕太郎ぅ」 「え…だって…陽向…」 困り顔の裕太郎の背中をドンと押し、陽向は太中先輩へ裕太郎をぶつけた。 「だ…大丈夫?裕太郎くん」 「あ…の……はい、すみません」 咄嗟に肩を掴んだら手を慌てて離し、太中先輩は『食事に行こうか』と照れ臭そうに笑う。 「はい、決定。家に電話」
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