第一話「勇者アランと平和な世界」

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 何か違う話を挟んでこの話題をだす空気を作るのかと思いきや、いきなり聞いてきたよ。 「よく考えたんだけど、やっぱり参加しないよ」  僕が行くことによって気まずい雰囲気になるのも嫌だし。 「なぜです? 世界を二度も救った貴方なら、四世界会議に参加する資格は十分にあるはずですが?」  資格はあっても義務はない。 「今の世界を知らない僕には無理だよ」  我ながら上手い返しだ。 「貴方自身のことでもですか?」 「どういう事?」  なんで世界のことを決めるのに僕のことが出てくるのかわからない。
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