第一話「勇者アランと平和な世界」

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 少し呆れ気味に言ってみたが効果は無いようだ。 「魔王は勇者を倒すために様々な事をしないとけないからな。その経験がいかされている」  確かに魔王討伐までの一年間に色々な事があった。  その色々の内どれくらいが魔王の作戦だったのか、今更ながら気になってきた。 「四世界会議少し考えてみるよ」 「ああ。明後日にでも秘書に君の答えをききにこさせる」  それは嫌だけど嫌とは言えず。 「わかった」  表情に出さずに答える。明後日が憂鬱だよ。 「さらばだ勇者よ」  それだけ言い残し、マントを翻し空間移動魔法を使い魔王は去っていった。
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