最悪な朝

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彼はそう言ってリビングへ行った。私は取り敢えず着替えを済ませてキッチンへ向かった。 「あの…洗面所は何処ですか?」 『突き当たり右。ってその服却下な。後でお前の服一式揃えに行くぞ。俺の奥さんなんだし見合う服装じゃないと困る。髪型も。少し整えてと(電話を掛けて)俺だ。今日は少し遅れて会社に行くから、ちょっと野暮用が出来てな。午後には行けるようにするから。あぁ、あとは任せたよ。よろしく。』 「あの…」 『とにかく今から買い物だ。準備早くしろ!!』 私は慌てて用意を済ませる。 ただ何でこんな経緯になったのか全く思い出せない…ごく普通の家庭で育った私が契約とはいえ社長と結婚?夫婦?やっていけるの?そんなことを考えていたら 『まだか?』 私は急ぎながら返事をした。 何でこんなことになったかイマイチ分からないまま社長とでかける事に
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