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ヘアスタイルも服装も完璧になり昼食を食べて急いで会社へと向かう為車に乗った。
「透さん…何から何までありがとうございます。何てお礼をしたら良いか…それに意外な点も…」
『意外?何が?』
「会社でも女子社員に人気あるのにブティックでも美容室でも透さんが私を連れていると驚くから。」
『俺は無意味に女を連れて出掛けない。』
「そうなんですね…透さんくらいなら女性もほっとかないのに。」
『莉奈もそう思うか?』
「やっぱり若いのに社長になるだなんて尊敬はしてますよ。」
『莉奈…(車を停車中にキスをする)』
「透さん…運転に集中してください…」
車は再び動きだし会社へと向かった。
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会社に着き社長室へと向かう
専属秘書の樋口さんが社長室前で待っていた。
“社長…仕事がたんまりと入ってます。急いでるのもいるから早くやってください。それと…三浦さんですよね?貴女は今後社長の補佐をしていただくのでサポートお願いします。私はこれで”
そう言って秘書課へ戻っていった。
「社長…私は何をしていけば…」
『莉奈…社員が居ないときは透でいいよ。俺たちの事は一部の重役と樋口には話してある。それに莉奈の居た部署の直属の上司にもな。』
「それなら前の部署で仕事をした方が…」
『いやそれはダメだ。莉奈には俺の傍から離さない。仕事は俺のサポートを主にして欲しい。』
「何故そこまでこだわるんですか?」
『今はまだ話せない…先ずは仕事を覚えていけ。』
やっぱりまだ透さんは私を何故契約結婚という流れを作ったのかを話してくれない…そして透さんのそばを離れてはいけない…乱暴な言い回しをしたり優しく話しかけてくれたり…透さんの考えていることが全く分からない…何故優しくしてくれるの?それにさっきのキスの意味はあったの?単なる契約結婚なら必要ないような…そんなことばかりが頭の中でぐるぐると駆け巡る。
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