†ようこそ!怪事件倶楽部へ!

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「成る程……」 とどのつまり、黒いポストは幽霊ポストみたいなもんでしょ。 思いっきり某アニメのパクリじゃん。 「しかし、手紙の内容に『怪』がなければ破棄されてしまう」 あたしの考えている事がわかったのか、小岩井先輩は言葉を付け足した。 「『怪』ですか?」 『怪』っていうか『不可解』なんだけど……。 色々と……。 「そう。 『怪』だ」 腕組みをし、小岩井先輩は頷く。 「はぁ……」 意味がわからないあたしは生返事をする。 「つまりよくある『オカルト倶楽部』とは一線引いているわけよ~」 美優ちゃんが補足してくれたけど、あたしには『オカルト倶楽部』との違いがイマイチ理解できない。 「あんな奴らと一緒にするな。 アイツらはインチキだ」 『オカルト倶楽部』という言葉を聞いて小岩井先輩の顔色が変わった。 どうやら『オカルト倶楽部』というキーワードはタブーみたい。 「実はね、ウチの学園にも『オカルト倶楽部』があってそこと『ホラー研究倶楽部』は犬猿の仲なワケ。 というより、小岩井部長とオカルト倶楽部の部長が超絶相性悪いのさ」 チラッと小岩井先輩を見てチトセ君は言う。 成る程、そういう事ね……。 だから小岩井先輩の顔色変わったのね。
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