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親友、アルが怒っているのも、まさに今日が闘技大会なのである。時間は既に闘技場に着いていなければならない時間であり、俺たちは全力で闘技場まで走る。
「本当にお前って奴は!」
俺に文句を言いながらも学院までの道をひたすら走る。闘技場が見えてきた所で、ある生徒の姿のような物がうっすらとぼやけて見えてきた。
俺とアルはその生徒を見て、顔を歪ませた。腰に手を当て、仁王立ちしているのは女子生徒だ。
「エリンだ・・・怒られるな・・・」
その言葉に俺は同意する。彼女はエリン・ウィリアムズ、学年首席の美少女だ。首席だけあって戦闘力も高く、数多くのギルドが彼女を狙っているらしい。
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