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『つまらない』
暗い真っ赤な部屋の中で彼女はそう呟いた
彼女はボロボロのソファーに座り何かないかと周りを見渡す。
しかしいくら見渡してもそこには物寂しい風景しか目につかない。
いくら見渡した所で何もないのは彼女自身理解していた。
だが探してしまう。自分の『遊び相手』が何処かにいないかと
彼女はただ純粋に遊びたかった。ただ楽しく毎日を自由に過ごしたかった。
しかしそれは叶わなかった。
いつからかこの部屋に閉じ込められ、ずっと、ずうっと外に出して貰えずただただ過ごしてきた。
故に彼女は待っていた。たまにやってくる『それ』を・・・
彼女は思う、今まで色々な遊びをやって来たが今はまた鬼ごっこにハマっていると
その間にも自分からでは開けられない扉が重く開き光が溢れ出す。
そシて・・・
『さァ、ワたしトあそびマシょう?「お人形サン」』
彼女は歪んだ笑みを浮かべ、扉から入ってくる『お人形』に語りかけた。
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