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とそこで一端口を閉じ言いにくそうにする。
『どうしたの?』
蒼髪の少女が訝しげに首を傾げながら聞くが紫色の少女はそれに答えることはなく
『ねぇ、貴女はフランに「人形」をあげるときどう思う?』
と蒼髪の少女に問いかけた。
蒼髪の少女はますます怪訝に思いつつも一応答える事にする。
『どう・・・って人間がどうなろうと知らないわ。それに彼らは自分から死を望む愚か者じゃない、一片の情も沸かないわね』
蒼髪の少女の答えを聞いていた紫色の少女は『そう。』と言った後に
『ならもし、その方法が死を望んでいない者かつ、幻想郷のルールに背くとしても・・・貴女はやるのかしら?』
と紫色の少女は蒼髪の少女に問いかけた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
・・・違うーーー違うのっ!!ーーーー
さっきから頭の中に声が聞こえてくる。
私はーーー私はこんなーーーー
やかましい、と彼は思う。さっきから幼い・・・少女の悲痛な声がずっと頭の中でずっと響き渡る。
ーーやめて・・・ーーーやめてよっーーー
うるさい、俺の頭の中で騒ぐな、消え失せろ
ーーーごめんなさい・・・ごめんなさいーーー
誰に謝ってる?誰だお前は
ーーーーいやだっーーーもういやだよぉ・・・ーーー
やめてくれ、俺には何も・・・出来ない・・・
しかし彼がいくら拒んでも悲痛な声は未だに止まない。ずっと彼の中で反響している。
ーーーごめんなさい・・・ごめんなさいーーー
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