chapter1 邂逅

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そして目薬以外にもいくつかお菓子と飲み物をかごの中に入れレジに向かおうとしたその時だった。 ーーーやめて・・・もういいからっ!!ーーー 『ッ!?』 突然彼の頭の中にまた電車の中の時と同じ声が響く。 しかしその時との違いは、より鮮明に聞こえ、激しい頭痛を伴っていた。 ーーーいやだっ!!もう・・・もう・・・ーーー あまりの頭痛により彼は苦痛に歪んだ顔でを抑えながらかごを落としその場で膝をつく。 『ま、また・・・あの時のが・・・!!』 ーーー・・したくないッ!!・シたくナいィ!!ーーー 力強く頭を抑え、苦痛に必死に耐える彼。しかしその瞳には彼特有の優しさが消え 『るせェ!!テメェ誰だ、俺ン頭の中に喋りかけてくるヤツはァ!!』 狂気の瞳となり、周辺を薙ぎ倒し、怒鳴り散らす。 ぶつけようの無かった怒りを、悲痛な叫びをあげ続ける声に対しての憤怒を、周りのモノに爆発したように暴れ続ける。 その後、彼の行方を知る者は誰も居なかった・・・ ーーータスケテ・・・ーーー
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